現在、C型慢性肝炎の治療は原則、飲み薬の身、いわゆる、インターフェロンフリーとなっています。
薬の選び方の基本は次の動画をご覧ください。
動画内の図だけを取り出して掲載させてただきます。
今後、状況に応じて更新してまいります。
現在、C型慢性肝炎の治療は原則、飲み薬の身、いわゆる、インターフェロンフリーとなっています。
薬の選び方の基本は次の動画をご覧ください。
動画内の図だけを取り出して掲載させてただきます。
今後、状況に応じて更新してまいります。
現在、C型慢性肝炎の治療はインターフェロンフリー治療が中心になっています。
セログループ1(遺伝子型1a、 1b)に対しては
が許可になっており、
セログループ2(遺伝子型2a、 2b)に対しては
が許可になっています。
2016年2月末での、はやさかクリニックでの治療患者さんは
となっています。
2016年(平成28年) 明けましておめでとうございます。
今年も引き続き、肝臓疾患の診療と内科慢性疾患の診療に力を入れていきたいと思います。
昨年はC型肝炎ウイルスの治療がインターフェロンなしの内服薬のみに変わった画期的な年でした。内服薬のみによる治療で比較的副作用が少なく、多くの患者さんがC型肝炎ウイルスから解放されました。
今年はその恩恵を更に多くの患者さんに受けていただきたいです。
B型肝炎、自己免疫性肝疾患、脂肪性肝疾患についても可能な範囲の最新治療に取り組みたいと思います。
また、内科慢性疾患の診療については、この数年勉強している、「分子整合栄養医学」と「機能性医学」を限られた診療時間の中にできるだけ取り入れて、よく言われる「薬漬け医療」から「根本治療」に近づけたいです。
今年がみなさまにとって、より健康的な年になりますように願っております。
はやさかクリニック
院長 早坂章
日本肝臓学会誌「肝臓」の7月号が昨日、クリニックに届きました。
沢山の勉強になる論文が掲載されておりましたが、 その中に
「C型慢性肝炎に対するasunaprevir/daclatasvir併用療法著効後に発症した肝細胞癌の1例」
と題した症例報告が
「札幌厚生病院第三消化器科」小関先生他から出されており、
C型肝炎ウイルスをインターフェロンフリー治療で排除した後もインターフェロン治療後と同様に画像検査と血液検査で肝臓癌が出てこないないかどうか、十分に注意が必要であること
のメッセージがありました。
患者さんの経過の概略ですが、
75歳男性。
61歳の時に遺伝子型1b高ウイルス量のC型慢性肝炎と診断され、
インターフェロン・リバビリン併用療法、ペグインターフェロン・リバビリン併用療法を受けましたが、効果なく、
70歳の時にダクルインザスンベプラ併用療法の臨床試験に参加。
24週の内服治療が効果あり、C型肝炎ウイルスが排除されました。
肝臓の線維化はF3という強い状態でした。
治療後、6ヶ月に1度、肝造影CTと造影MRを繰り返し受けていました。
75歳の時に造影MR検査で9mmの肝細胞癌が診断されました。
入院の上、経皮的ラジオ波焼灼療法を受け、効果があったので、現在は外来で経過観察中だそうです。
IFN治療後、C型肝炎ウイルスが消えた後、
特に、男性、高齢者、肝線維化が強い患者さんでは肝発がんのリスクが高いことは知られており、
著効後も長期に渡る経過観察が必要とされると言われてきましたが、
インターフェロンフリー治療後も(男性、高齢者、肝線維化が強い患者さん)十分な注意が必要なようです。
著者の先生の病院では
インターフェロンフリー治療を受けた32人の患者さんをおおよそ2年(中央値28ヶ月)(23-50ヶ月)経過観察中だそうですが、
肝細胞癌が診断されたのはこの患者さんお一人だそうです。
Achillion Pharmaceuticals と Janssenが提携し、でどの遺伝子型のC型肝炎でも治療できる薬を2018年までに市場に出すというプレスリリースと、ブログ記事がありました。
Achillion Pharmaceuticalsのホームページに3つの薬の資料がありました。
ACH-3102 NS5A阻害剤
ACH-3422 NS5A阻害剤
sovaprevir NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤
今年、春のEASLで発表された治療のことらしいです。
次々と新しい短期間で有効な治療が現実のものとなっていきますね。