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あなたの肝臓をもっと健康に!

日本肝臓学会.jpg

今日は肝臓専門医からの注意点をひとつ書かせていただきます。

写真は日本肝臓学会ホームページのトップページのスクリーンショットです。
医療関係のみなさまのなかに肝臓学会 理事長 小池和彦先生の新年のご挨拶が掲載されていました。

そのなかで、小池先生は今年はC型肝炎に対する新しい治療が加わり、患者さんに効果があることを期待しておられますが、

 

留意すべきことは、ウイルス排除(SVR)は、HCV感染の治癒ではあるが肝疾患の治癒ではないということです。高齢C型肝炎患者が多いという我が国の特徴からも、SVR後も肝癌発生のリスクはそれなりに残ることを、患者さんによく説明し、指導していく必要があります。

とC型肝炎ウイルスを治療で駆除した後も肝臓癌発生に十分に注意するように書かれています。実際、これまでも、C型肝炎ウイルスが血液検査では検出されなくなってから6年以上後に肝臓癌ができていることが診断されている患者さんたちがおられます。

はやさかクリニックでも、慢性肝炎で線維化が軽い時期に治療成功した方でも6年、肝硬変に近い状態、あるいは肝硬変状態で治療を受け、成功した患者さんでは10年、腫瘍マーカーなどの血液検査と超音波検査、CTあるいはMR検査を定期的に組み合わせて受けていただいています。

患者さんにとっては、ウイルスもいなくなったのに安心できないのか、あるいは、心配しすぎなのではと感じられることもありますが、症状なく、発生・進行していくのが肝臓癌ですので万全な注意は必要です。