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あなたの肝臓をもっと健康に!

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先日、人間ドックで「肝機能障害」を指摘された女性が来院されました。

お話を伺うと昨年にくらべ、体重減少、脈が早くなり、汗をかきやすくなっているとのことでした。なんだか、甲状腺機能亢進症の患者さんの症状のようなので甲状腺の触診をさせていただきましたが、少し大きめに感じるだけでした。

検査結果も、コレステロールの低下、ALPの上昇、AST ALTの上昇、アルブミンの低下と甲状腺機能亢進症に合致します。

腹部超音波検査では異常所見を認めませんでした。

血液検査を受け、帰宅していただきましたが、検査結果から、やはり甲状腺機能亢進症(TSHの低下、 FT3と FT4の上昇、自己抗体陽性)でした。

「肝障害」を指摘された際、以前書かせていただいた「筋トレ」後の変化と合わせ、甲状腺機能異常についても忘れずに確認していきたいと思います。

教科書にも書いてあることです。

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このところ、職場の健康診断で「肝機能異常」とか「肝障害」を指摘されて、精密検査目的で御来院される方が多いです。

最終的に脂肪肝の方が一番多いのですが、

今年目立つのが、原因が「筋トレ」を中心とした運動後の「肝機能検査値」の上昇です。

AST(GOT) 、 ALT(GPT)は筋肉にもたくさん含まれている酵素です。

肝臓が壊れても数値が上がりますが、筋肉が壊れても上昇します。

激しい筋トレ後、マラソンなどの翌日の健診は結果がわかりにくくなることもあるので、なるべく控えましょう。

他にも甲状腺の働きが低下している時にも「肝機能異常」の結果が出ることがあることも覚えておきたいですね。