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あなたの肝臓をもっと健康に!

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まとめ

わが国の慢性肝炎の大部分はB型肝炎ウイルス(HBV) C型肝炎ウイルス(HCV)の感染(ウイルス性肝炎) によって引き起こされています。
慢性肝炎の中で、「活動性の慢性肝炎」といわれている状態では長期間を経て肝硬変となり、 肝細胞癌ができやすいことが知られています。

B型肝炎

  • わが国にはB型肝炎ウイルス保有者(キャリア)は約130-150万人おられます。その中で多くの方々は、 非活動性の無症候性キャリアといわれる状態で、経過は比較的良好です。 病状・病変が進行して肝硬変にまでなってしまったり、 肝細胞癌ができてしまう方は、B型肝炎ウイルス保有者(キャリア)の方の内、約1割です。
  • 成人がB型肝炎ウイルスに初めて感染した場合には、通常は急性肝炎となり、慢性化することなく、 B型肝炎ウイルスが体から排除され、治り(治癒し)ます。しかし、 B型肝炎ウイルスの中でも、 ジェノタイプA型のB型肝炎ウイルスなどでは慢性化しやすいことがわかっています。従来、わが国では少なかった、 この種類のB型肝炎ウイルスの感染が、最近はわが国でも見られるようになり、成人B型急性肝炎の慢性化が問題になっています。
  • B型慢性肝炎ではウイルス量が多くなると(10の5.5乗/mLから10の6乗コピー/mL以上)、 ALT(GPT) の上昇を伴う肝炎の活動性がみられ、肝発癌の危険度(リスク)も増大します。
  • B型慢性肝炎では、C型慢性肝炎と異なり、必ずしも肝硬変を経ないでも軽度の肝障害から肝細胞癌が発生することがあります (HBV遺伝子組込みなどが原因)ので 、肝発癌の危険が高い方々(高リスク群)を判断すのがC型慢性肝炎の方々よりも難しく、 慢性肝炎でも十分な注意が必要です。

C型肝炎

  • わが国にはC型肝炎ウイルス保有者(キャリア)の方々は約150-200万人おられますが、 約半数の方々は安定した慢性肝炎の状態とみなされています。一方、ALT(GPT)の上昇を伴う活動性の慢性肝炎の状態では、長期間・ 緩徐に病変・病状が進行して肝硬変になってしまったり、肝細胞癌が発生することが多いのが現状です。
  • C型慢性肝炎では、40-50歳代に安定したALT(GPT)値が続いても、高齢化するに従い病変の進行速度が早まり、 最終的に60歳代後半から70歳代に肝細胞癌に至ることがしばしばあります。
  • C型慢性肝炎では、ウイルス量やウイルス型は肝病変進行にはほとんど影響しないといわれています。 むしろ、 C型肝炎の進行にはALT(GPT)値の高さと、その持続期間とが強く関連するといわれています。
  • C型慢性肝炎で中程度以上の(F2-F3以上の)線維化がみられる進行した肝臓の状態では、ALT(GPT) が低値であっても炎症や線維化が進行することがあります。