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あなたの肝臓をもっと健康に!

HL25_17.JPG.jpegのサムネイル画像今回は、生活習慣病とはどのような病気なのか、説明させていただきます。

生活習慣病には、代表的なものとして、肥満症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などがあります。

このような病気の発病の原因と病気の進行に重要なのは、

  1. 体質を決める遺伝性素因に加えて、
  2. 運動不足や塩分・糖分脂肪過多などの食生活、喫煙・飲酒などライフスタイル(生活様式)による環境要因

であることから、「生活習慣病」と呼ばれているのです。

 なぜ、遺伝性素因よりも環境要因を重視するかというと、最近の肥満症や糖尿病などの増加は、人類の長い期間にわたる進化の過程から考えると戦後のわずか70年ほどの短期間に遺伝子の変化が起こることでは説明できないので、環境要因の変化によるもの、

  1. つまり日本人の食生活の変化
  2. 車社会に代表される運動不足
  3. ストレスによる摂食過剰

などが考えられるからです。

生活習慣病がなぜ、心配であり、問題であるかというと、最終的には動脈硬化の進展と密接に関係するものが多く、ほとんどの生活習慣病が動脈硬化の危険因子であるからです。

さらに、生活習慣病をいくつも併せもつこと、つまり、肥満症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症が一人の患者さんに同時に重なって発病することによってさらに動脈硬化を勧めることが明らかになっています。

話はそれますが、「生活習慣病」という言葉は実は「生活習慣に起因する疾患」を定義する行政用語であって医学用語ではありません。
 医学的には「メタボリック症候群」という言葉に国際的に統一されています。

話を動脈硬化に戻します。なぜ、動脈硬化がこわいかというと、進行すると、最終的には虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)、脳卒中などがおこるからです。これらの病気は、初期にはほとんど自覚症状がないまま病気が進行していくことです。

 症状が出たときには取り返しがつかないほど悪化していることも珍しくありません。

そんな恐い病気ですが、環境要因としての食生活の偏り(塩分・糖分・脂質過多など)、運動不足、喫煙、飲酒が、主な生活習慣病の増加に共通していることから、このような生活習慣を修正・改善することにより生活習慣病を同時に防ぐこと、以前の発病頻度にまで減少させることもできると考えられています。