Skip to content
あなたの肝臓をもっと健康に!

B型肝炎ウイルス(HBV)は、血液や体液を介して感染します。

 空気感染、経口感染することはありません。したがって、ご自身の血液や体液が直接または間接的に他人につかないよう注意をしていれば、日常生活の場でのHBV感染の危険性はほとんどありません。

具体的には、以下の項目を守るようにしましょう。

  • 献血は絶対にしない。
  • 血液がついたものは、むき出しにならないよう包んで捨てるか、よく洗い流しましょう。
  • 歯ブラシ、ひげ剃り等の血液が付着する日用品は個人専用にし、他人に貸したり、または借りたりしないようにしましょう。
  • 他の病気で病院に行ったとき、また歯科治療の際は、医療従事者への感染を予防するためにも、医師にB型肝炎であることを告げましょう。
  • 外傷、皮膚炎、鼻血、月経などで出血したときは、できるだけ自分で手当をし、血液のついたものはむき出しにならないよう包んで捨てるようにしましょう。また、他人に手当てをしてもらう場合は、手当てをする人に血液や分泌物がつかないよう注意しましょう。
  • トイレの後は、流水でよく手を洗うようにしましょう。
  • 乳幼児に口うつしで食べ物を与えないようにしましょう。
  • 性交渉で感染するため、パートナーには事前に説明し、パートナーがHBV未感染の場合は、B型肝炎ワクチン(HBワクチン)を接種してもらうようにしましょう。コンドームを使用することで感染を防止することは可能ですが、絶対安全というわけではありません。


女性の方は妊娠の際に、必ずHBVに感染していないかどうか検査をしましょう。

 HBVに感染していることがわかった人(つまりHBs抗原陽性(+))は引きつづいて、赤ちゃんへの感染のしやすさの目安となるHBe抗原検査を必ず受けましょう。
母子感染防止措置を行わなかった場合、母親がHBe抗原陽性(+)のとき、赤ちゃんへのHBV感染率は100%です。

 このうちの80~90 %がHBVキャリアとなります。母親がHBe抗原陰性(-)のときは、赤ちゃんへの感染率は10%程度で、キャリア化することもほとんどありません。

しかし、ごくまれに生後2~3ヵ月で劇症肝炎になる危険性があります。したがって、感染防止策は必ず行うようにしましょう。