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C型慢性肝炎の治療 (ガイドラインの補足)

  1. Genotype1、高ウイルス症例へのPeg-IFN+Ribavirin併用療法の投与期間延長(72週間投与)の基準:投与開始12週後にHCVRNA量が前値の1/100以下に低下するが、HCVRNAが陽性(Real time PCR法)で、36週までに陰性化した症例において、プラス24週(トータル72週間)の投与期間を延長する。
  2. Genotype1、高ウイルス症例へのPeg-IFN+Ribavirin併用療法で、投与開始36週後にHCVRNAが陽性(Real time PCR法)でもALT値が正常化例は、48週まで継続治療を行い、治療終了後の長期ALT値正常化持続を目指す
  3. Peg-IFN+Ribavirin非適応例・無反応例に対するIFN単独長期療法は、最初の2週間は通常量の連日または週3回間歇投与とし、最大8週間でHCVRNAが陰性化しない症例は通常量の半分量を長期投与する。


B型慢性肝炎の治療 (ガイドラインの補足‐2)

  1. IFN在宅自己注射可能な症例はQOLを考慮して在宅自己注射を推奨する。
  2. 母子感染例はIFN抵抗性のことが多く、 Sequential療法(Entecavir+IFN連続)も選択肢のひとつとなる。
  3. 肝硬変例および肝細胞癌治癒後の症例も、核酸アナログの治療を行う。
  4. 抗ウイルス療法は、ALT値がALT≧31IU/Lの場合に考慮する。35歳以上でALT正常値でもウイルス増殖が持続する症例は抗ウイルス療法の対象となる。しかし高齢者やHBe抗原陰性例、抗ウイルス剤の投与が難しい例では肝庇護療法(SNMC、UDCA等)で経過をみることも可能である。
  5. HIVを合併している症例では、Entecavirの使用によりHIV耐性ウイルスが出現する可能性があるためEntecavirは使用できない。
  6. HBV DNA量が低値・ALT値が正常であっても免疫抑制作用のある薬剤や抗がん剤投与時にはHBV DNA量が上昇して高度の肝障害をきたすことがあるため注意が必要である。