休診にさせていただき参加している 機能性医学会2017年年次国際学会(2017 Annual International Conference)のテーマは The Dynamic Brain:
-Revealing the Potential of Neuroplasticity to Reverse Neurodegeneration-
(「脳可塑性を明らかにすることと神経変性の回復について」でしょうか?)
です。
今日(6月1日木曜日)は午前中3講演、午後3講演の6演題で勉強して参りました。
- Neuroplasticity, Regeneration, and Expanding Frontiers by David Perlmutter.
- What Can Alzheimer Disease Teach Us About the Brain and Self by Rudolph Tanzi.
- The Dynamic Brain: Our Growing Perspective About Managing Brain Health by Michael Merzenich
- Rewiring the Damaged Brain by Dale Bedesen.
- Positive Neuroplasticity: Using the Mind to Sculpt the Brain by Rick Hanson
- Neuroplasticity and stages of Healing by Norman Doidge.
それぞれ素晴らしい先生による講演で勉強になりました。
一人目のPerlmutter先生は当クリニックでも導入しているパーキンソン病へのグルタチオン点滴のことでも知っておりますが、「「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 」著書などが和訳されておりますね。
1998年にエリクソン先生が成人の海馬の神経細胞も新生していることを証明した論文を紹介しながら、それまで広く信じられてきた成人の神経細胞は再生しないという考えが改まってからの研究の流れをBDNFのことを中心に認知機能改善と運動、腸内細菌の重要性、コーヒーのことや、ジカウイルスをはじめとする感染での悪化などのお話されました。
神経可塑性についてはエリクソン先生が自説を証明する論文作成の苦労話などを含め、日本語の本では生田先生の「よみがえる脳」が読みやすくわかり易いのでお勧めです。
午前3人目のメゼルニッチ先生の講演は時間超過になっていました。(下写真)
BrainHQというアプリが脳神経をよくするのに良いと紹介していました。
早速使ってみましたが、面白そうです。
5人目のリック・ハンソン先生は仏陀に関する本も出されている先生でお話がとてもわかりやすく、「学習」のことなどを話されていました。
最後のドイジ先生の本「脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線」を出かける前に呼んでいましたが、動画を含め、脳機能(運動機能も含めての)回復を説明してくださいました。
まとまりませんが、明日に備え、ここまでのご報告にさせていただきます。
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