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あなたの肝臓をもっと健康に!

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このところ、職場の健康診断で「肝機能異常」とか「肝障害」を指摘されて、精密検査目的で御来院される方が多いです。

最終的に脂肪肝の方が一番多いのですが、

今年目立つのが、原因が「筋トレ」を中心とした運動後の「肝機能検査値」の上昇です。

AST(GOT) 、 ALT(GPT)は筋肉にもたくさん含まれている酵素です。

肝臓が壊れても数値が上がりますが、筋肉が壊れても上昇します。

激しい筋トレ後、マラソンなどの翌日の健診は結果がわかりにくくなることもあるので、なるべく控えましょう。

他にも甲状腺の働きが低下している時にも「肝機能異常」の結果が出ることがあることも覚えておきたいですね。

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 コメント(2)

倉橋えりこ 返信

はじめまして。

肝機能の数値について、調べているときにこちらにたどり着きました。
こちらでは、ASTと同じくALTも筋肉に含まれているとありますが、他の多くのサイトでは、ALTは肝臓にしか存在しないため、ALTの数値が高い時には肝臓の異常が疑われるとありました。

先日の血液検査で、ASTは30なのですが、ALTが29と出ました。前日にかなり運動をしており、運動は週に4~5回、2~3時間ずつ行っています。担当医からも、運動しているからその影響でしょうと言われましたが、運動による影響を受けるのはASTのみという解説を他のサイトで読み、どう解釈すればよいのか分からなくなりました。
ちなみに、ガンマ-GTPは29です。
数値が上がりだしたのは昨年の7月くらいからで(それまでは平均してAST25くらい、ALT15くらいでした)、以降3回の検査で同じ程度の数値が出ています。
ミルタザピンとビソプロロールフマル酸塩を昨年末から服用しています。

このような質問をこの場をお借りして行ってよろしいのかどうかととても迷いましたが、差支えのない範囲で構いませんので、アドバイス等をいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

早坂章から倉橋えりこへの返信 返信

倉橋さん、コメントありがとうございます。
健診結果ご心配のこととお察し致します。

激しい運動後には AST>ALTで上昇することは知られています。(例えば、British Journal of Clinical Pharmacology 65:2 253-259 2007)
実際、筋トレを2wほど控えて再検すると基準範囲内に戻っております。(日々の診療で確認) 

倉橋さんも一時期トレーニングを中止して検査を受けてみたらいかがですか?


ご指摘の通り、日本語のサイトにはALTは肝臓にだけ存在するかの様に書いてあるところが多いですが、実際、筋肉、腎臓他いろいろな所に存在しています。 また、ALTにも、ALT1 とALT2が体の中での局在も少し異なります。(英語論文でよろしければ、後日ご紹介致します。)

どうもこの話題は皆様の関心が高いようなので、もう少し具体的にまとめ直す予定です。

簡単ですが、返信させていただきます。

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